今日もはっと息を飲む帽子ストーリーを探して。ハットスタイル編集長の松はじめです。
フォーマルというと、シルクハットが思い浮かびますよね。
その独特の形から、プラグハットなどの呼び名もあるシルクハット。実はシルクハットというのはシルク素材が張ってあるからシルクハットという呼び名なのですが、この形の帽子はトップハット、という帽子なのです。
トップハットという帽子は、ビーバーの毛皮を使っていたんですが、シルク素材に変わったのでシルクハットと呼ばれるんです。
17世紀の紳士の帽子は、ラウンドハットというフェルトの帽子でした。
その後、トリコルヌという帽子になります。
正装をして、腕に帽子を持っています。
帽子は決してかぶるだけがファッションではなく、持っているだけでも良いわけです。
こちらもトリコルヌ、ボタンとループで留めています。
1784年になると、少しクラウンが高い帽子がありました。こちらはスキーフェルトという帽子です。
こういった帽子もありました、乗馬用のライディングハット。
右の紳士は、1788年のコッケイドという帽子です。
1795年に、ついに円柱のクラウンの、シルクハットのような帽子が登場しています。
1817年にはシルクハットの形をしていますね。ただ、この帽子はビーバーの毛皮なので、ビーバーハイハットと呼ばれます。
この後、1830年にビーバーが獲れなくなり、イタリア・フィレンツェで土台にシルクを貼った、シルクハットが登場したという説があります。
それにしてもシルクハット、素材はいろいろとあれど素敵な形だと思うんですよ。シルクハットを見直して、普段着にでも合わせてみようかしら。
それなら松、いっそのこと普段から燕尾服で過ごせば良い!というご意見ございましたらなるほどご尤もでございます、と私シャッポを脱ぐしかございません。
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