ボルサリーノとは、イタリアのアレッサンドロに本社を置く帽子メーカーです。
帽子メーカーであり、ブランド名であり、辞書にまで載っているのがボルサリーノなんですね。例えばリーダーズ英和辞典には次のようにあります。
borsalino
広縁の柔らかいフェルト製の男子帽。”ボルサリーノ ハット”として使われることもある。
(引用元:リーダーズ英和辞典)
オックスフォード新英英辞典には、さらに、
20世紀初頭、この名前の帽子製造業からはじまった。
(引用元:オックスフォード新英英辞典)
と説明されています。
その他数々の辞書、また小説にも登場するのがボルサリーノで、ブランド名というわけです。
創業は1857年、ジョゼッペボルサリーノが創業者です。
ボルサリーノといえばパナマハットや、フェルトのソフトハットのイメージが強いですが、ハンチング帽やベレー帽など様々な帽子を製造しています。
2007年にはボルサリーノジャパンが設立され、現在日本で販売されているボルサリーノ ハットは、イタリア製だけではなく、2016年までは日本のメーカー 中央帽子がライセンスを取得して製造している帽子も多く存在していました。
ボルサリーノと映画
ボルサリーノといえば、アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモンドが主演したマフィア映画があります。
ジャック・ドレー監督の映画で、映画でスナップブリムでかぶったボルサリーノのソフトハットは一躍紳士ハットの憧れの存在に。
ボルサリーノの歴史やストーリーをまとめた、ボルサリーノ物語という本も。著者である服飾評論家の出石尚三氏は、実際に工場見学したそうです。
ボルサリーノが倒産?
そんなボルサリーノですが、前オーナーのマルコ・マレンコが詐欺破産と総額35億ユーロ(約4585億円)の脱税によって2015年4月末に逮捕されたことから、財政危機に陥ります。イタリアの投資会社 ヒエレス エクイータに経営権を売却しましたが業績は回復せず、2017年12月に破産申請をします。
破産のニュースは日本でも報じられ、ボルサリーノのファンたちは心配しました。
その後再生させるべく資本家探しを行い、2017年7月に、イタリアの投資会社 ヒエレス エクイータがボルサリーノの生産拠点や直営店など10店舗を買収して、完全子会社化しました。
日本市場を中心に、アジアでの新たな市場拡大を目指して再出発したというわけです。
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