今日もはっと息を飲む帽子ストーリーを探して。ハットスタイル編集長の松はじめです。
実際にかぶってみた帽子をご紹介するシリーズ。
こちらはパナマハットのように見えますが、冬のコートに合わせてかぶっている、フェルトハット。
秋冬の帽子で、このような白い帽子というのはとても珍しいのですが、キャメルのコートと合わせてみました。
オフホワイトのフェルトハット
この帽子は、やや生成り。オフホワイトといいましょうか、なんとも美しい帽子。
女性にも良いかもしれないな、と思っていましたら、販売元の方が「女性にも人気でして」と話されていました。
男性の帽子が専門ということでしたが、確かにこの帽子は女性がかぶっても素敵です。ブリム(つば)も6センチとそれなりの大きさがあるので、女性が少し浅めにおでこを出してかぶるなんていうのも良いんじゃないでしょうか。
ラビットファーの中折れ帽
フェルトにはウールフェルトと、ファーフェルトがあります。
ウールフェルトが中級品で、ファーフェルトは高級品といわれます。
そのファーフェルトには、ヘアといってウサギ毛と、ビーバーの2つがあるんですが、ウサギ毛は毛がストローみたいに中空になっているので、しなやかでハリがあることで有名です。
このホワイトファーフェルトの帽子、形は中折れ帽で、帽子のクラウンにはセンタークリースが入っています。素材はラビットファーフェルト、兎毛100%で、きめ細やか。ブリムも癖付けがしやすい、柔らかい帽子で気に入っています。
秋冬はコーディネートがダークトーンになりがち。こういうホワイトフェルトハットを合わせてみるのも良いと思いました。
ネックは取り扱い方法
ただ、やはり気を遣いますね。
色が白ですから、毎日かぶるという帽子ではなく、時々かぶります。
手に持つ時も気をつけています。
雨の日には絶対にかぶりたくない帽子の1つであります。
ある意味ではホワイト・パナマハットも気を遣いますが、それに近い感じでしょうか。パナマハットよりはファーフェルトの方がしっかり縮絨されているので、型崩れはしづらいと思いますが、それでも大切に扱う必要があるのは事実です。
私はまだこの白い中折れ帽1年目ですが、今後はクリーニングには定期的に出して、メンテナンスした方が良いと思いました。
ちなみに帽子のクリーニングは、専門のメタモルフォーシアというクリーニング工房が安心で良いと思います。
ホワイトファーフェルトハットの購入は価格が決め手だった
この色で、兎毛100%のフェルトハットなんですが、価格が決め手になりました。2万円を切っていたのです。
なかなかないと思いました、ウールフェルトならあり得なくはないと思うんですが。
秋冬のフェルトハットというとボルサリーノという帽子ブランドも候補に入ってくると思いますが、ウールフェルトでも2万円台なんですよね。ボルサリーノのラビットファーフェルトハットだと最低でも3万円台から。
そこでこういうファッショナブルな帽子で、かつ質の良い帽子は希少だなと思ったわけです。
ブランド自体はしっかりしていて、1799年から帽子を作り続けているメーカーでした。しかも帽子の原型の、帽体(ぼうたい)を世界に輸出しているというので、大元ですね。
ホワイトフェルトハット BLANC
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